「Last note」〜特性を持つ者へ3
「青山に会ったのか?」
廣瀬が2人の紅茶をいれながら尋ねると、説明しようとした櫂の口の前にさつきさんが手で塞いだ。
「総合病院で会ったの。
櫂のお父さんが今入院してるからその帰りに。」
櫂はさつきさんの手を握って口から引き剥がした。
「治療して欲しい患者がいるみたいだが断った。
それより、廣瀬。
お前に大事な話があって来たんだ。」
櫂はメガネを外し、廣瀬の前に座った。
「廣瀬、そろそろ左手が疼いてる頃ぢゃないか?」
それは、廣瀬の心を戸惑わせるには
充分な言葉だった……。
廣瀬が2人の紅茶をいれながら尋ねると、説明しようとした櫂の口の前にさつきさんが手で塞いだ。
「総合病院で会ったの。
櫂のお父さんが今入院してるからその帰りに。」
櫂はさつきさんの手を握って口から引き剥がした。
「治療して欲しい患者がいるみたいだが断った。
それより、廣瀬。
お前に大事な話があって来たんだ。」
櫂はメガネを外し、廣瀬の前に座った。
「廣瀬、そろそろ左手が疼いてる頃ぢゃないか?」
それは、廣瀬の心を戸惑わせるには
充分な言葉だった……。