「Last note」〜特性を持つ者へ3
「すがるような想いで夏希と過ごした。
明るい夏希と話をしてると、安らぐ自分もいたけど卒業前のある日、あずみが今度は俺を避け始めたんだ。」

"あずみ!何で避けるんだ?"

"私に近づかないで!!
夏希にもね!お願いだから言う事聞いて…"

「夏希に依存してもいいと言われてたけど、
やっぱり俺はあずみを好きなままだった。
突き放されて、自暴自棄になった俺は特性が暴走し始めて…ついに夏希にもバレた。」

"池田くん…特性持ちなの?"

"誰にも言わないで!!"

"素敵……ねぇ、生き甲斐が欲しくない?"

「もしかして今回の事件を思いついたのは、
夏希さんなのか?」

俺が尋ねると、池田透は頷いた。
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