「Last note」〜特性を持つ者へ3
「なんやこれっ!めっちゃ酔う…っ!?」

俺から放たれた"魔性"のフェロモンに
烏丸までが巻き込まれる。

「……っしまった…!…ぅぐ…っっ」

キレたのが引き金になったのだろう。
俺はついに自分の"魔性"に飲み込まれて、
その場をふらつき始めた…。

右手がビリビリ痺れてきて、激痛が走る…。

「烏丸…"俺から、離れろ…っ!!"」

烏丸は、ほふく前進でドアを開けて逃げ出ると誰かに電話をかけているのが微かに聞こえる。

身体が異常に熱くて…

目眩がしてきた……。

真っ白な天井が見えた瞬間、

俺は倒れて気を失った……。

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