「Last note」〜特性を持つ者へ3
「そっか、俺キレて…
"魔性"が暴走して倒れたのか。」

「俺が難波さんに電話して、そっから彼女さん達に連絡行ったんや。"healer"が居て助かったな。」

烏丸がコーラを飲みながら言った。

「皆に青山が目ぇ覚ましたって伝えてきたるわ。」

病室の外に烏丸が出ると、廣瀬やゆめちゃんの声もした。皆心配して駆けつけて来てくれたらしい。

「櫂……ありがとう。」

「青山の"魔性"が暴走気味なのは知ってたからな。ちゃんとまた右手に収まってるから安心しろ。」

元々ポーカーフェイスの櫂は、
ほんのり口角をあげて、メガネをかけた。
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