「Last note」〜特性を持つ者へ3

二次会は少しカジュアルなパーティ会場に移動して、衣装替えした新郎新婦と友人の間だけで交流できる時間が設けられた。

「青山、刑事になったんだって?」

誉は興味深々な様子で話しかけてきた。

「うん、レナさんの親父さんがこの道に誘ってくれてね。」

「国家試験も一発合格!頑張ってたわ。
何かあったら誉くんもいつでも遥斗に相談してね!」

レナさんが俺の肩に手を乗せて、誇らしげにアピールすると、誉は嬉しそうに笑った。

「誉、久しぶりのサークルメンバーはどう?」

他の友人と話していたあずみさんがこちらに帰ってきた。
鮮やかなパープルのカラードレスを着てあずみさんは仲良さげに誉の腕に絡みついた。
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