輝くあなたと影の私
「ねぇ雛!そういえばクラス発表見に行った?」

「…行き忘れてたわ」

行き忘れていたのは嘘だ。あまりにも人が多すぎるし、コミュニティもあまり得意ではない。何より、人混みが苦手だ。親しい友達もめいだけだし、行かなくてもいいと思ったのだ。

「雛と同じクラスだよー!また今年もよろしくね!!」

「えぇ、よろしくね」

めいとクラスが離れなかった事に心の底から安堵した。

一人で知らない人の輪に突っ込んでいくには勇気が必要だ。そんな勇気、私は持ち合わせていない。
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop