僕の1番大切な人
電話を切った僕は、しばらく動けなかった…

信頼してた兄さんが、姉さんを裏切って、若い女性と浮気してる。

まだ確証はつかめてないけど、でも、あんな風に会ってて、何もないわけないじゃないか。


ふざけるな...


あんなに一生懸命尽くしてくれる姉さんを、兄さんは裏切ってるんだ。

兄さんのことを、あんなに大事に思っている姉さんを。

僕は、姉さん...愛美さんのことが、本当に可哀想に思えた、そして、同時に、心の底から愛おしく感じた。


会いたい...


今すぐ姉さんに会いたい...


僕は、迷わず、携帯の姉さんの番号を押していた。







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