僕の1番大切な人
姉さん?

どうしてそんな言い方をするの?

『来てくれたんだね』なんて言われたら、僕に来て欲しかったの?

って…

誤解してしまうよ…

『姉さん、大丈夫?』

思わず聞いてしまった。

『...うん、全然大丈夫よ。どうして?』

『ううん、ごめん。中入ろ』

僕は、誤魔化すようにさっさと中に入った。

姉さんも後に続いて、入ってきた。

ごめんね、姉さん。

まだ兄さんのことは言えない。

僕らは、しばらく2人で食事をした。

昨日の姉さんの手料理の方が、もちろん美味しかったけど、それでも、2人でいる時間はどんな物を食べていても、幸せな時間になった。

周りからはデートみたいに見えるかな?

そう見られたい。


姉さんの笑顔は今、僕だけの物なんだ。













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