僕の1番大切な人
姉さんが、食事を振る舞ってくれ、その後、みんなでコーヒーを飲みながら会話した。

ユウは、本当に人懐っこい。

誰とでもすぐに仲良くなれるのが、ユウのいいところだ。

『凌馬、お前、ディズニーパークに行ったことあるか?』

唐突な兄さんの質問。

『突然どうしたの?』

姉さんが切り返す。

『いや、ディズニーシーのチケットを3枚もらったんだ。同僚が抽選で当たったらしいんだけど、いけないからって譲ってくれたんだ。奥さんと行って来て下さいって』

『ディズニーパーク?行きたいわ』

姉さんの言葉に、僕は動揺した。

兄さんと行くのか?

『凌馬、お前、愛美を連れて行ってやってくれないか?ほら、俺はテーマパークも人混みも苦手だから』


えっ...


嘘だろ?


心臓がドキドキ言うのを、僕はハッキリと感じた。












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