僕の1番大切な人
『あの人も子どもが欲しかったみたい。私のせいでそれが叶わなくて。だから仕方ないの、浮気されても』


嘘だ…

姉さん、やっぱり...知ってたの?

今日は、姉さんの突然の告白に、驚かされてばかりだ。


『愛美さん、やっぱりご主人の浮気のこと、知ってたんですね』

『え、ユウ君も知ってたの?もしかして凌馬君も?』

ユウと僕、2人ともうなづいた。

『姉さんは、いつから知ってたの?』

『半年くらい前からかな』

僕は、また驚いた。

そんな態度を1度も見せたことなかったから。

知ってて、我慢してたって言うのか?

『愛美さんは、それで幸せなの?』

ユウが、聞いた。

『そうね...私にとっての幸せって何だろうね。あの人と別れて、新しい誰かと結婚しても、やっぱりまた同じことの繰り返し。子どもが出来ないことで、絶対に相手を苦しめてしまうの』

『姉さん...そんな悲しいこと言わないで』




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