僕の1番大切な人
好きと言えない僕
朝が来た。

今朝も綺麗な青空。

今日は3人で東京を観光して、そして、帰宅する予定。

2日間、ユウのおかげで、本当に最高の旅行になった。

でも、昨日の姉さんの告白が、僕の心の中にずっと残っていた。

姉さんは今、本当に辛いはずなのに、それでも笑顔を絶やさない。

それに比べたら、僕は…

本当に僕は、いつからこんな情けない男になったんだ。

昔は、もっと前向きだったはずなのに。

姉さんを思えば思うほど、守りに入ってしまった自分がいる。

あと1日、今日までは本当に楽しもう。

『さあ、次はスカイツリーに行きましょう』

ユウもいつもの優しい笑顔で、姉さんの気持ちを紛らわせようとしているように見えた。





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