僕の1番大切な人
自分1人の部屋に帰って、僕も眠りについた。

そして、浅い眠りだったのか、夢を見た。

ゴールデンウィークで、にぎわう公園。

まわりを見れば、僕だけが一人ぼっち。

そしたらさ、姉さんが遠く向こうから、歩いて来たんだ。


とてもゆっくりと…


そして…

僕は、姉さんに駆け寄った。

もう少しで手が届きそうだ。


でも、その瞬間、姉さんは居なくなったんだ。


そう、どこにも。


こんなにたくさん人がいるのに、姉さんだけが居ないんだ。


僕は、夢の中でも、姉さんに近づけない。



夢の中でさえも…



< 69 / 90 >

この作品をシェア

pagetop