僕の1番大切な人
『彼女はどんな人なの?』

姉さんが、僕に聞いた。

『…普通の人だよ』

『きっと、凌馬君の彼女さんなら可愛いんでしょうね。凌馬君は優しいから、彼女さん、幸せね』

時々、姉さんを思い出して、彼女には申し訳ないって思いながら付き合ってるんだ。

断っても、何度も諦めずに告白してくれた彼女に、半ば押される形で付き合った。

周りには、可愛い彼女と付き合えてうらやましいって言われてる。

最初は、姉さんを忘れられるチャンスだと思うようにしてたんだけど…


甘かった…

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