僕の1番大切な人
姉さんは本当に僕の全てだったんだって、余計に思い知らされた。


でも…わかってる。


それじゃダメだって。

僕も、今の彼女を大切にして、そして、姉さんのことを忘れなきゃいけないって…


わかってるんだ。


『姉さんの好きな人は?どんな人?』

僕も聞いた。

『そうね…彼は、昔から優しい人。見た目からして優しそうなの。周りにとても気遣いの出来る人よ。普通の会社員で、特別何かに秀でている訳でもないけど、でも、私を何よりも大切にしてくれてる…かな。もちろん子どももね』

『今のままで、幸せなんだね。姉さんは』

姉さんはきっと…

優しい人と可愛い子どもに囲まれて、充実したキラキラした毎日を過ごしているんだね。


姉さん、本当に…良かったね。

< 86 / 90 >

この作品をシェア

pagetop