リアル人生ゲーム(裏)
リアル人生ゲームが始まり、亮平は骨折した。
レギュラーにもなれたが、すでに下ろされている。
その頃からか?
いや、ゲームの前から、どこか冷たかった。それが怪我をしてから、確実なものとなった。
私に怒っているのは仕方がない。
私が勝手に巻き込んでしまったのだから。
けれど、なんとも言いがたい距離感を感じていた。
「あんまりうまくいってない、かな?」
ここは、恋愛上手の未知瑠に相談に乗ってもらおう。
そう思ったが、肝心の未知瑠から反応はない。
「ちょっと!起きてよ!」
眠っている未知瑠を、激しく揺さぶる。
「あれ、私、寝てた?」
「寝ちゃダメだって!」
「そう言われると、眠くなってくるんだよね」
「コーヒー淹れてくる。ちょっと待ってて!」
キッチンに下り、濃い目のコーヒーを持って部屋に戻ると__。
すーっ。
静かな寝息が聞こえてくる。
「み、未知瑠!起きてよ!寝ちゃダメだって!」
揺さぶって叩いて引き起こしたが、だらしなく口を開けて眠っていた。
もう、起きそうにない。
1人で取り残されると、私もなんだか__。
眠たく、なってきた。
あくびを噛み殺して瞼をこじ開けるが、気づけばこくりこくりと項垂れている。
はっと目を覚まし、コーヒーをがぶ飲みするも、すぐに睡魔は襲ってきて__。