恋の宝石ずっと輝かせて
「私、今日学校に行かない。休む」
ユキがあっけらかんと言った。
「それじゃどうすんだ」
トイラが首を傾げる。
「トイラとデートする」
「じゃあ、僕はどうするの?」
キースが訊いた。
「キースは学校に行って。三人も同時に休んだら怪しまれるでしょ」
「えっ、僕だけ学校って。ふたり同時に休んでも怪しまれるよ」
キースは納得できなかった。
「じゃあ、風邪とかでもいっておいてね」
軽々しくユキは言う。
キースの顔は呆れながらも、人肌ぬいでやるかという思いになって笑っていた。
そうしてキースは走って学校に行ってしまった。
ふたりっきりになったとき、ユキはトイラを見つめてにやっと笑っていた。
「な、なんだよ。その笑いは」
「ヒヒヒ、さてと、どこへ行こう。トイラとこっちの世界でデートできるなんて嬉しい。今日は今までの分を取り返すためにも、思う存分、私に付き合ってね」
ユキは好きな人と過ごせることの喜びに感極まっていた。
トイラに冷たくされて、辛い思いを抱いていたのが一気に解消されて、喜びが爆発していた。
トイラの方こそ何をされるのかビクビクしているようだ。
「さあ、行きましょう!」
ユキが元気よく叫ぶと、トイラは圧倒されていた。
「はっ、はい!」
遅れず無事に学校についたキースが教室に向かうと、仁が入り口で教室の中を覗いていた。
「オハヨー、ジン」
「あっ、おはようキース、ねぇ、ユキは?」
「ユキ、カゼ、ゴホンゴホン」
キースは咳き込む真似をした。
「えっ、風邪? トイラも見かけないけど?」
「トイラ モ カゼ」
「えっ、ふたりで、風邪……そうなんだ……」
仁はどこか落ち着かない表情で、自分の教室に戻っていった。
ユキがあっけらかんと言った。
「それじゃどうすんだ」
トイラが首を傾げる。
「トイラとデートする」
「じゃあ、僕はどうするの?」
キースが訊いた。
「キースは学校に行って。三人も同時に休んだら怪しまれるでしょ」
「えっ、僕だけ学校って。ふたり同時に休んでも怪しまれるよ」
キースは納得できなかった。
「じゃあ、風邪とかでもいっておいてね」
軽々しくユキは言う。
キースの顔は呆れながらも、人肌ぬいでやるかという思いになって笑っていた。
そうしてキースは走って学校に行ってしまった。
ふたりっきりになったとき、ユキはトイラを見つめてにやっと笑っていた。
「な、なんだよ。その笑いは」
「ヒヒヒ、さてと、どこへ行こう。トイラとこっちの世界でデートできるなんて嬉しい。今日は今までの分を取り返すためにも、思う存分、私に付き合ってね」
ユキは好きな人と過ごせることの喜びに感極まっていた。
トイラに冷たくされて、辛い思いを抱いていたのが一気に解消されて、喜びが爆発していた。
トイラの方こそ何をされるのかビクビクしているようだ。
「さあ、行きましょう!」
ユキが元気よく叫ぶと、トイラは圧倒されていた。
「はっ、はい!」
遅れず無事に学校についたキースが教室に向かうと、仁が入り口で教室の中を覗いていた。
「オハヨー、ジン」
「あっ、おはようキース、ねぇ、ユキは?」
「ユキ、カゼ、ゴホンゴホン」
キースは咳き込む真似をした。
「えっ、風邪? トイラも見かけないけど?」
「トイラ モ カゼ」
「えっ、ふたりで、風邪……そうなんだ……」
仁はどこか落ち着かない表情で、自分の教室に戻っていった。