恋の宝石ずっと輝かせて
夕食の後、何も言わずにトイラは片づけを手伝う。
ユキが洗い物をしている隣にそっと立ち、洗いあがった皿を受け取って手ぬぐいで拭いて片付けていく。
キースは邪魔をしないように、ソファーに座ってテレビの電源をいれていた。
何も片づけを手伝いたくないわけではなかった。
これでもトイラのためを思ってやっていることだ。
キースはトイラとユキの後姿をそっと見守りながら、観たくもないテレビのボリュームをわざと大きくしていた。
トイラはその音に反応しキースに振り返って一瞥する。
キースのわざとらしい小細工が小憎らしいが、嫌じゃないのが悔しいところだった。
キースに気を取られ、トイラはユキからお皿を受け取る代わりにユキの手に触れてしまい、ユキはドキッとして咄嗟に皿から手を離してしまった。
「あっ」
ふたりは同時に驚き、声を出した。
トイラは慌てふためき、寸前のところで皿を受け止めた。
「おい、き、気をつけろよ、皿を割るところだっただろ」
トイラ自身の失態なのは分かっているが、予期せぬことにすっかり驚いて憎まれ口を叩いてしまった。
「何よ、そっちが、そっちが……」
ユキもまた、自分の手に触れたからと言ってしまいたいが、そのせいで体がかあっと熱くなっているのを気づかれたくない。
お互い様子を窺い動きが止まってしまうも、心臓だけはドキドキと早く動いていた。
「ほら、水出しっぱなしだ」
トイラの指摘で、ユキはまた洗い物を継続する。
トイラも、慎重になりながら皿を受け取っていた。
意識しすぎてぎこちなくなってる二人にキースはヤキモキしていた。
「あーあ、見ちゃられない」
でも二人のやり取りがかわいく目に映って、微笑まずにはいられなかった。
ユキが洗い物をしている隣にそっと立ち、洗いあがった皿を受け取って手ぬぐいで拭いて片付けていく。
キースは邪魔をしないように、ソファーに座ってテレビの電源をいれていた。
何も片づけを手伝いたくないわけではなかった。
これでもトイラのためを思ってやっていることだ。
キースはトイラとユキの後姿をそっと見守りながら、観たくもないテレビのボリュームをわざと大きくしていた。
トイラはその音に反応しキースに振り返って一瞥する。
キースのわざとらしい小細工が小憎らしいが、嫌じゃないのが悔しいところだった。
キースに気を取られ、トイラはユキからお皿を受け取る代わりにユキの手に触れてしまい、ユキはドキッとして咄嗟に皿から手を離してしまった。
「あっ」
ふたりは同時に驚き、声を出した。
トイラは慌てふためき、寸前のところで皿を受け止めた。
「おい、き、気をつけろよ、皿を割るところだっただろ」
トイラ自身の失態なのは分かっているが、予期せぬことにすっかり驚いて憎まれ口を叩いてしまった。
「何よ、そっちが、そっちが……」
ユキもまた、自分の手に触れたからと言ってしまいたいが、そのせいで体がかあっと熱くなっているのを気づかれたくない。
お互い様子を窺い動きが止まってしまうも、心臓だけはドキドキと早く動いていた。
「ほら、水出しっぱなしだ」
トイラの指摘で、ユキはまた洗い物を継続する。
トイラも、慎重になりながら皿を受け取っていた。
意識しすぎてぎこちなくなってる二人にキースはヤキモキしていた。
「あーあ、見ちゃられない」
でも二人のやり取りがかわいく目に映って、微笑まずにはいられなかった。