恋の宝石ずっと輝かせて
5
トイラに手を触れられてから、ユキのドキドキがずっと続いてしまった。
その後、無言が続き、自分がぎこちなくなっている。
それを悟られているんじゃないかと思うと気が気でなく、またお皿を落としそうになり、ヒヤッとした。
トイラがそれをがっちりと掴めば、真横にいるトイラの存在をユキは強く感じた。
洗い物はお皿があと一枚というとき、ユキはこの状況から解放されると思うと同時に、名残惜しくもなってくる。
トイラは乱暴で冷たいくせに、優しい。
油断して近づこうとすれば、容赦なく突き放される。
ユキとトイラには一線が引かれて、トイラはそれ以上ユキが踏み込むのを拒絶しているかのようだ。
振り回されすぎて、ユキはトイラの傍にいると心乱され疲弊してしまっていた。
これでは身がもたない。
リラックスするにはお風呂が一番。
夕食の片づけが終わった後、風呂に入る事を理由にそそくさとトイラから離れた。
「お風呂入るけど、覗かないでよね」
捨て台詞のようにユキの口調はきつかった。
何に対して怒っているのかわからない。
トイラたちはそんな事絶対しないとわかっていても、ユキも憎まれ口を叩かないと気がすまなかった。
というより、自分を保てなかった。
トイラに手を触れられてから、ユキのドキドキがずっと続いてしまった。
その後、無言が続き、自分がぎこちなくなっている。
それを悟られているんじゃないかと思うと気が気でなく、またお皿を落としそうになり、ヒヤッとした。
トイラがそれをがっちりと掴めば、真横にいるトイラの存在をユキは強く感じた。
洗い物はお皿があと一枚というとき、ユキはこの状況から解放されると思うと同時に、名残惜しくもなってくる。
トイラは乱暴で冷たいくせに、優しい。
油断して近づこうとすれば、容赦なく突き放される。
ユキとトイラには一線が引かれて、トイラはそれ以上ユキが踏み込むのを拒絶しているかのようだ。
振り回されすぎて、ユキはトイラの傍にいると心乱され疲弊してしまっていた。
これでは身がもたない。
リラックスするにはお風呂が一番。
夕食の片づけが終わった後、風呂に入る事を理由にそそくさとトイラから離れた。
「お風呂入るけど、覗かないでよね」
捨て台詞のようにユキの口調はきつかった。
何に対して怒っているのかわからない。
トイラたちはそんな事絶対しないとわかっていても、ユキも憎まれ口を叩かないと気がすまなかった。
というより、自分を保てなかった。