思いは海の底に沈む【完】
トイレから出ると少しふらついてしまい誰かに倒れかかってしまった
『あ…。ごめんなさい』
「大丈夫…。君、一人で来たの?」
『いや…』
離れようとしてもうまくバランスが取れない
いつもならさりげなく離れられるのに…。
『離してください。連れが待ってます』
「だって体調悪そうだよ?」
スカートだから蹴ることも出来ない…。
それどころか、靴がいつもと違うからかバランスを保つのもやっとだ
久々に男性に対する恐怖を覚えた
「湊!」
『あ、柊さん』
柊さんは男性の手を俺から退けてくれた
男性は気に入らなそうに舌打ちをして去っていった
『ありがとう。柊さん』
「アナタはトイレもまともに行けないんですか?」
「えへへ、女の子って何かあったときに動きずらいから男性の方から気を回さなくちゃって事が分かった
だから柊さん、好きな子居たらちゃんと守ってあげるんだよ。乙羽さんみたいに!」
「まったく…。後どこ行きますか?」
『うーん、定番は水族館とかだけどちょっとしか回れないしな…。でも、街を歩きたいな』
「また?」
『だって堂々と明日から歩けないよ…。あ、ごめん、柊さんはどこ行きたい?』
『!いえ、私は湊の行きたいところで結構です』
『えぇー。それはずるいよ~!』
『あ…。ごめんなさい』
「大丈夫…。君、一人で来たの?」
『いや…』
離れようとしてもうまくバランスが取れない
いつもならさりげなく離れられるのに…。
『離してください。連れが待ってます』
「だって体調悪そうだよ?」
スカートだから蹴ることも出来ない…。
それどころか、靴がいつもと違うからかバランスを保つのもやっとだ
久々に男性に対する恐怖を覚えた
「湊!」
『あ、柊さん』
柊さんは男性の手を俺から退けてくれた
男性は気に入らなそうに舌打ちをして去っていった
『ありがとう。柊さん』
「アナタはトイレもまともに行けないんですか?」
「えへへ、女の子って何かあったときに動きずらいから男性の方から気を回さなくちゃって事が分かった
だから柊さん、好きな子居たらちゃんと守ってあげるんだよ。乙羽さんみたいに!」
「まったく…。後どこ行きますか?」
『うーん、定番は水族館とかだけどちょっとしか回れないしな…。でも、街を歩きたいな』
「また?」
『だって堂々と明日から歩けないよ…。あ、ごめん、柊さんはどこ行きたい?』
『!いえ、私は湊の行きたいところで結構です』
『えぇー。それはずるいよ~!』