思いは海の底に沈む【完】
目が覚めると何となく見覚えのあるベッドの上だった
頭がガンガン痛む


子猫が腕の中ですやすや眠っている



平和な朝だな。あ、雨上がったのか。

願ったって手が届かないのに、ってどこの作品の台詞だったっけ?
なんだか頭のなかに残ってたんだよな。でも台詞は完全に暗記してあるからアドリブで考えた台詞かも






…あれ?



子猫で思い出した。この前、俺は美代子さんに散々殴られて追い出されたんだ

それで道端に捨ててあったの子猫を拾って暖をとってたきがする

それで…柊さんが…。


一気に青褪める


『やばい』

「湊!起きた?熱は?」

『緑川さん!柊さん、直ぐに緑川さん呼んでくれた?俺、何もされてない?服が着替えさせられてる、下着まで』

「…」





緑川さんは困った顔をして黙ってしまった
まさか、あの後脱がされて…。
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