思いは海の底に沈む【完】
柊さんがビニール袋を持って帰ってきた





「緑川、湊目が覚めましたか?」

『あ、あの、柊さん…。見たの?』

「は?何をですか?
というか、ここは私の家なのに緑川は勝手に上がったと思えば部屋から追い出されるし湊は猫を離さないから一緒に入れなきゃいけないし
私の扱いが酷いと思います
今も何で私が猫の餌なんて」

『あ、ごめんね。ありがとう』

「良いのよ。柊なんて犬みたいなもんだから頭撫でとけば何とかなるわよ」

『そっか。』



バレてないみたい…。良かった…。


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