思いは海の底に沈む【完】
「は!?彼女にやられた!?」

『うん、顔は庇ったけど他は守れなかった、俺商品なのに』

「守る守れないの問題ではありません。それはれっきとした暴力です」

『あ、そう、なんだよね…。っていうか、柊さんごめんね。子猫のシャワーにミルクまで貰っちゃって』

「話を逸らさないでください!店員さんが言うにはまだミルクだけで良いみたいですね
病気があるかもしれないからなるべく早めに獣医に見せた方がいいそうです」

『ふふっ、ちゃっかり聞いてくれたんだ。嬉しいなぁ』




あのあと、柊さんが子猫の世話をしてくれた

俺は緑川さんに手当てをしてもらった





『そうだ。緑川さん、美代子さんに家追い出されたから子猫もいるし新しい部屋を探さなきゃって思ってて』

「それなら家来れば?あ、でもうちのマンションペット禁止なのよね」

『どうしよう…』

「猫は私が預かります。あなたは緑川の家に泊まられては」

『え?いいの?ありがとう柊さん』





緑川さんの言葉に甘えて緑川さんちに泊まることにした
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