思いは海の底に沈む【完】
月神様に電話をかけると直ぐに出た




『あ、あの。俺、月神乙羽さんと一緒に飲み会に参加してた者ですが乙羽さんの旦那さんでお間違いないですか?
乙羽さんが酔っちゃって誰か迎えに来てもらえると有り難いんですけど…』


ブチッ



勢いよく電話が切られた

む、迎えに来てもらえるの…?


やっぱり柊さんに電話した方が…でも絶対五月蝿く言うに決まってる




「おえぇ~」

『乙羽さん、もう少しで月神様来られるみたいですよ』



すると、10分位で勢いよく居酒屋の扉を開けた大男が現れた



オーラが怖い。なんか、周囲を睨み付けながら歩いてる…。
こっち向かってきた…。


『あ、あなたが月神様ですか?…うわ!』

乙羽さんを片手で担ぎ俺の首根っこを掴んで引摺り始めた




周りは出来上がってて談笑してるので月神様に触れる人はいなかった
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