狼を甘くするためのレシピ〜*
 少し驚いたように目を見張ったケイを見下ろし、馬乗りになった自分からケイにキスを落とす。

 ――私が抱くのよ、あなたを。

 でも。

 されるがままに、ケイが大人しくしていたのは多分、ほんの数分。

 またがった足の付け根に指先が入り込んだ時、情けない喘ぎ声と引き換えに、見るも無残に主導権を失った……。
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