狼を甘くするためのレシピ〜*
「燎さんはミナモトケイさんのことをこう言ってました。
そのまま言いますね『あいつはいい奴だが、女に対してどうかはわからない。女に不自由しない男だし、お互い遊びのはずなのに、相手が勝手に本気になって泣くことはあるだろう』って。
だから聞いたんです。『お友だちに何て言ったらいいの?』って。そうしたら『直接あいつに聞けばいい。少なくともそこで誤魔化すような男じゃない』そう言ってました」
一気にそこまで言うと、紗空は水を飲んでフゥと、ひと息つく。
「なるほど」
蘭々はうーんと唸る。
予想通りだ。
真実味があると思った。燎の言うことは的確で、どこにも違和感を感じない。
――本人に確かめるしかないってことね。
ケイのバスルームにピアスを忘れてきてしまった。
それを口実に会いに行こう。
そのまま言いますね『あいつはいい奴だが、女に対してどうかはわからない。女に不自由しない男だし、お互い遊びのはずなのに、相手が勝手に本気になって泣くことはあるだろう』って。
だから聞いたんです。『お友だちに何て言ったらいいの?』って。そうしたら『直接あいつに聞けばいい。少なくともそこで誤魔化すような男じゃない』そう言ってました」
一気にそこまで言うと、紗空は水を飲んでフゥと、ひと息つく。
「なるほど」
蘭々はうーんと唸る。
予想通りだ。
真実味があると思った。燎の言うことは的確で、どこにも違和感を感じない。
――本人に確かめるしかないってことね。
ケイのバスルームにピアスを忘れてきてしまった。
それを口実に会いに行こう。