グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
「ディアンナ。すまないが、暫くの間城を離れてもらえないだろうか? 」
「え? 」
怒りを露わにした目で、ディアンナはティミスを見た。
「パティーナの怪我の件、そして、パティーナの母親と名乗る人が現れた件。それら全てを総合して。今は城に置いておくわけにはいかないと判断する」
「勝手なこと言わないで下さい! 私は6年も、皇子様の妻として一緒にいるのですよ! パティーナのだって、ちゃんと育てて来たじゃないですか! どうして、あんな女がいきなり現れたからって、私が出て行かなくてはならないのですか! 冗談じゃないわ! 」
パリン!
目に入った客間の花瓶を床に投げつけて、ディアンナは思い切り割ってしまった。
そして、大きな破片を手にして、ニヤリと笑いを浮かべた。
「許さないわ。・・・あの女・・・」
バン!
ドアを勢いよく開けて、ディアンナは飛び出して行った。
「ディアンナ! どこへ行くんだ! 」
傍にいたジュリアルは、何かを察したようにハッとした。
「貴方、追いかけて! ディアンナは、シルビアさんを殺そうとしているわ」
「え? 」
顔色を変えて、ティミスはディアンナを追いかけた。
ジュリアルもその後を追った。
「え? 」
怒りを露わにした目で、ディアンナはティミスを見た。
「パティーナの怪我の件、そして、パティーナの母親と名乗る人が現れた件。それら全てを総合して。今は城に置いておくわけにはいかないと判断する」
「勝手なこと言わないで下さい! 私は6年も、皇子様の妻として一緒にいるのですよ! パティーナのだって、ちゃんと育てて来たじゃないですか! どうして、あんな女がいきなり現れたからって、私が出て行かなくてはならないのですか! 冗談じゃないわ! 」
パリン!
目に入った客間の花瓶を床に投げつけて、ディアンナは思い切り割ってしまった。
そして、大きな破片を手にして、ニヤリと笑いを浮かべた。
「許さないわ。・・・あの女・・・」
バン!
ドアを勢いよく開けて、ディアンナは飛び出して行った。
「ディアンナ! どこへ行くんだ! 」
傍にいたジュリアルは、何かを察したようにハッとした。
「貴方、追いかけて! ディアンナは、シルビアさんを殺そうとしているわ」
「え? 」
顔色を変えて、ティミスはディアンナを追いかけた。
ジュリアルもその後を追った。