グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
「シルビアさん。・・・いいえ、シルビアって呼ぶわね。貴女は私にとっても、大切な妹よ。だからね、もう1人で背負わなくていいの。自分に正直になりなさい。愛している人の事、正直に愛して行けばいいのよ」
正直に愛する・・・。
そう・・・
愛しているから、パティーナを産むことができた。
1人でもちゃんと育ててあげたいと思った。
だから・・・
ギュッと、唇を噛みしめるシルビア。
「ねぇシルビア。貴女は、どこから来たの? 」
「私は・・・地上の人間じゃありません・・・」
「え? 」
「私は、地底の人間です。ですから、皇子様とは住む世界が違います・・・」
「地底? そんな世界があるのね。知らなかったわ」
「地上の人に、地底の存在を知られないようにと。地上の人に出会ったら、記憶を消していました」
「それで、マロンディスは貴女の事を覚えていなかったんだ」
シルビアはこくりと頷いた。
「そっか。・・・でも、マロンディスは魂を感じて生きているから。頭の記憶を消しても、ハートが覚えていたのね。貴女とマロンディスは、魂から惹かれあっているから忘れる事なんてできないわよ」
「・・・はい・・・」
小さく答えるシルビアの頬に、スッと涙が伝った。
ジュリアルはまたシルビアを抱きしめた。
「貴女も辛かったでしょう? 愛している人の事、忘れる事なんてできないもの。もう、魂を苦しめる事しないでね。貴女がどこの人でも、自分に正直になって本当に心から愛している人の事を正直に、愛してゆけばいいのよ」
「・・・はい。・・・」
不思議だ・・・
何故か心が穏やかになってゆく・・・
地上の人にも、こんなに暖かいエネルギーの人がいるんだ。
シルビアはジュリアルの腕の中が心地よくて、フッと力が抜けてしまった。
正直に愛する・・・。
そう・・・
愛しているから、パティーナを産むことができた。
1人でもちゃんと育ててあげたいと思った。
だから・・・
ギュッと、唇を噛みしめるシルビア。
「ねぇシルビア。貴女は、どこから来たの? 」
「私は・・・地上の人間じゃありません・・・」
「え? 」
「私は、地底の人間です。ですから、皇子様とは住む世界が違います・・・」
「地底? そんな世界があるのね。知らなかったわ」
「地上の人に、地底の存在を知られないようにと。地上の人に出会ったら、記憶を消していました」
「それで、マロンディスは貴女の事を覚えていなかったんだ」
シルビアはこくりと頷いた。
「そっか。・・・でも、マロンディスは魂を感じて生きているから。頭の記憶を消しても、ハートが覚えていたのね。貴女とマロンディスは、魂から惹かれあっているから忘れる事なんてできないわよ」
「・・・はい・・・」
小さく答えるシルビアの頬に、スッと涙が伝った。
ジュリアルはまたシルビアを抱きしめた。
「貴女も辛かったでしょう? 愛している人の事、忘れる事なんてできないもの。もう、魂を苦しめる事しないでね。貴女がどこの人でも、自分に正直になって本当に心から愛している人の事を正直に、愛してゆけばいいのよ」
「・・・はい。・・・」
不思議だ・・・
何故か心が穏やかになってゆく・・・
地上の人にも、こんなに暖かいエネルギーの人がいるんだ。
シルビアはジュリアルの腕の中が心地よくて、フッと力が抜けてしまった。