グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
倉庫の薄汚れた窓から太陽の光が差してきた。
ディアンナはその光をじっと見ている。
「もう・・・あんな生活に戻るのは嫌・・・」
そうつぶやくディアンナは、南グリーンピアトにいた頃を思い出していた。
ディアンナの家は貴族だった。
両親は投資家で、周りからは裕福に見えたいたが、実はお金のやりくりに困っていて借金だらけだった。
お金儲けの話しに、父親はすぐに乗ってしまい投資をしてしまうが、いつも騙されることが多く気づいた時にはしさんも底をついていた。
だが貴族であるプラドがあり、お金持に見せかけるため資金繰りに苦労していた。