グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~

「何なの? 今の! 」

 パティーナの前に見えない壁ができ、銃の玉が跳ね返されたのだ。


「こしゃくななことを、してくれるわね! さっさと死なさい! 」

 ズキューン!

 また銃を撃つディアンナ出るが、弾は跳ね返され粉々になった。

「何これ・・・どうゆう事? 」

「そんな物、通用しないよ! 」

 パティーナは十に向かって手を振りかざした。

 すると、ディアンナの持っていた銃は、粉々に砕け散った。

「っ・・・」

 粉々になった銃を見て、ディアンナは青ざめた。

「もう観念したら? あんたの嘘、ぜーんぶバレちゃってるよ」


 ディアンナはパティーナを睨みつけた。

「なんなの? 6年もたっているのに・・・。もう、貧乏になんて戻りたくないわ! 」


 ディアンナは辺りを見渡した。

 すると、近くに落ちている鉄パイプが目に入り手に取った。


「邪魔をするなら、誰でも構わず・・・殺すわ! 」

 鉄パイプを手に、ディアンナはパティーナめがけて向かってゆく。


「邪魔よ! 消えて! 」

 パティーナめがけて、ディアンナが鉄パイプを振り下ろした時・・・

 ぐにゅっと、鉄パイプは曲がってしまった。


 バコッ!

 曲がった鉄パイプの先は、ディアンナの額にあたった。

「ぐっ・・・」

 額に鉄パイプが当たった痛みで、ディアンナはその場に倒れた。
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