グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
 その笑みにつられて、ミネバも少しだけ笑みがこぼれた。

「地底は地上とは違います。食べるものも、環境もかなり違います。それでも、よろしいのでしょうか? 」

「はい、構いません。それも覚悟していますから」


 決心は固いようだ・・・。


「判りました。では、一緒に来て頂けますか? 地底へ」

「ええ、よろしくお願いします」

 ランフルクはそっと、ミネバに右手を差し出した。

 ミネバはランフルクの手を握り締めた。

「これから、パートナーとして傍にいさせて下さいね」

 嬉しそうに微笑むランフルク。

「はい・・・」

 
 ようやく肩の荷が下りたような気持になれたミネバ。

 その表情は、来たときは全く違う穏やかな表情をしている。



 それからしばらくして、ミネバは一旦、地底に戻る事にした。

 長い時間留守にすることはできないと言って、また、3日後に来ることを約束した。


 羽の生えた龍・飛龍に乗って行けばすぐにでも地底に戻る事ができるようだ。

 飛龍はバリアに守られていて、周りからは見えなくなっているので、地上の人に見られることはないそうだ。



















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