卒業までに




「なんでみんなこんなに嬉しそうに学校来てるの…


俺は家で寝てたい」



「そんなこと言わずにあと少しの高校生楽しもうよ」




「んー」




わたしの問いかけを適当に流し、大きなあくびをしながら体育館に向かった。



なんだかんだ、成田はわたしに構ってきてくれる。



今もこうして、隣を歩いて体育館に移動できることが嬉しい。



けれど、


< 4 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop