好きな人とお兄ちゃん
『叶月くんの妹って見られる事で
守られる事もあれば
うまくいかない事も少しあって…』
結月が難しい顔をした。
『結月ちゃん、その少しって言うのは
好きな男の事?
そして、それは
叶月の知ってる奴…とか?』
悠の鋭い言葉に結月は顔を上げた。
『…悠くんて、するどいよね。
叶月くんには、内緒だよー?』
結月が口に人差し指を当て
苦笑いをする。
『あはは、そうだね。
叶月が知ったら
相手の男、殺されちゃうかも』
『笑い事じゃないから
困るんだってー!』