好きな人とお兄ちゃん

『はい。
あ、何だ。どうしたの?
うん…うん…あはは!
今ちょうど一緒にいるから行くよ。
はーい!』


紗凪が会話をすると電話を切った。


『蒼志くんからだった!
今、いつものカラオケにいるらしいんだけど
誰も遥希の相手しきれないから
私にヘルプの要請だった!』


『結月も行くでしょ?』

紗凪はそう言うが
結月は乗り気になれなかった。
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