好きな人とお兄ちゃん

『あれ?蒼志、どうしたー?』
遥希がマイクで言うと

『なんでもねーよ!』
蒼志はマイクで返した。


蒼志が結月を見る。

まだ恥ずかしい結月は
目が泳いだ。


そして視線を戻すと
やっぱり少し困った顔をして
笑っていた。

ーーまた、困らせちゃったかなぁ…

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