好きな人とお兄ちゃん
蒼志は結月に手を伸ばした。

『また髪の毛、変になった?』

『いや、髪綺麗だなと思って』

結月の髪を指ですくった。



『え…?』


戸惑う結月をよそに
髪を指にかけたまま
蒼志は結月を見つめた。


『結月さん…』



蒼志が何かを言いかけた時だった。


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