好きな人とお兄ちゃん


『あ!!!』

紗凪の声に結月は
ーーもしかして!?
と顔を勢い良く上げた。




『ゆーづきぃぃーーー!』




向こうから満遍の笑みで
叶月が手を振っている。



『なんだ叶月くんか…』

がっかりした結月が呟いた。



その時
『ちょっと!結月!!』
と沙凪が結月の肩をトントンと叩いた。
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