好きな人とお兄ちゃん
結月の鋭い視線に
一瞬男が怯んだ。

『ちょ…調子のんじゃねーよ』

男は結月を振り払おうとしたか
結月の手はビクともしない。



と同時に結月の視界と手元から男が消える。


ーー…え?


結月と紗凪が呆然としていると


『調子乗ってんのはテメーだろ、カス』


叶月が立っていた。


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