好きな人とお兄ちゃん
身長こそ平均的だが

薄い栗色の髪に
大きめの奥二重に
スッと通った鼻筋
茶色い瞳。


結月はドキッとした。


『だ…大丈夫です…』
そう言うと

蒼志は
『よかった』
と目を細めて言った。


少し幼くなる笑顔。


結月の胸が高鳴る。


『自分、叶月さん来るまで付いてますんで』
蒼志が結月に頭を下げる。


左隣に立つ蒼志に
結月は緊張して
左側半身が落ち着かなかった。
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