好きな人とお兄ちゃん
他愛のない会話をしつつも
蒼志が早くこないかと
結月はそわそわしていた。


しばらくすると


蒼志が息を切らしながら
入り口から入って来るのが見えた。


ーーブレザーも似合う…

結月はその姿を目に焼き付ける。


『蒼志くーん!』

紗凪が呼ぶと
蒼志は走ってきた。

『蒼志、結月ちゃんいるからって
走ってこなくても!』

遥希が言う。
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