幸福論
待ち受けは暗い画面に戻り
あっという間に日も暮れて
薄暗い世界に戻った時、
弟の声で我に返った。
「どうしたん!?」
「........や、何にも無いよ。
静哉遅いなって思ってただけだよ。」
「ごめんごめん!
あまりにも楽しくて遅くなった!」
そう言って駆け寄ってきた静哉と
また車に乗り込んだ。
「..........でな!その人もうめっちゃおもろくて!」
「...............」
「なぁ聞いてる!?」
「あ、ごめん、聞いてるよ。」
隣で騒ぐ弟の話を聞いていないのも
話に集中できないのも
全部全部あの光景のせい。
気付いてしまった気持ちは
あの時みたいに全然ワクワクしなくて
ただただ暗闇で彷徨うよう。
彼もまだ、釣りに行ってるのかな。
あっという間に日も暮れて
薄暗い世界に戻った時、
弟の声で我に返った。
「どうしたん!?」
「........や、何にも無いよ。
静哉遅いなって思ってただけだよ。」
「ごめんごめん!
あまりにも楽しくて遅くなった!」
そう言って駆け寄ってきた静哉と
また車に乗り込んだ。
「..........でな!その人もうめっちゃおもろくて!」
「...............」
「なぁ聞いてる!?」
「あ、ごめん、聞いてるよ。」
隣で騒ぐ弟の話を聞いていないのも
話に集中できないのも
全部全部あの光景のせい。
気付いてしまった気持ちは
あの時みたいに全然ワクワクしなくて
ただただ暗闇で彷徨うよう。
彼もまだ、釣りに行ってるのかな。