幸福論
「でな、その人はロクマル釣ったことがあるらしくて、
でも俺は無いやん!?」

「..............」

「だから今度一緒に行こうや!
みたいなんなって!」

「.................っ、静哉。」

「ん?あ、でもその人は
俺よりも結構年上なんやけど、」

「静哉。」

「なんやねんな、まだ途中やのに!」




彼の話に耳を傾ける。





「......さっきから何の話をしてるの?」

「はぁ!?何のって、
さっきで出来た友達やってさっきから言ってるやん!」

「.......友達.....?」

「そうや。何聞いててん。」




静哉に友達が出来た話。
年上のお兄さんだって話。





「しかもあのロクマルを
2回も釣ったことあるねんで!?
ほんまに羨ましい。」





ロクマルの話。



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