幸福論
当時、他の仕事も掛け持ちしてたから
最初はまこに回そうかって言われてた。


でも、彼女を紺野さんに会わせるのは
親友として絶対に避けたかった。


あの冬から1年経っていたとはいえ、
どこか彼女の中に彼の存在が残っていたとしたら?


まだ彼を忘れられていないとしたら。


また傷つくことになるかもしれない。
そんな姿は見たくなかった。


無理矢理にでも私がやりますと言った。


まこには斗くんを担当してもらいたいって。



そんな時に斗くんから連絡が来て
初めて2人で飲みに行った。
< 248 / 448 >

この作品をシェア

pagetop