幸福論
あの日、斗くんと話した後、
以外にもすぐ、その彼に会うことになった。



龍達と食事した時に一度。
斗くんの初専属パーティーで一度。
彼とはこれまでに2度顔を合わせたことがあった。


3度目となる今日は朝からそわそわ。


会ったらなに言ってやろうとか
どんな顔で来るんだろうとか
夕焼けってなにとか


仕事で会うだけなのに
頭の中はそれでいっぱい。


まずは今後の仕事パートナーとして
打ち解けなければならない。


彼自身もかなり緊張していると聞いていた。



約束の時間。
待ち合わせたカフェに現れた。


部屋に入ると
よっぽど私の顔が殺気立っていたのか
彼は少し困った顔で私に挨拶した。





「お久しぶり.......
改めて、紺野崇裕です。」
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