幸福論
「ほんとです!
ロクマル?が、好きで!」

「え、ロクマルが好き!?
え、ロクマルそんな釣ったことあるん!?」

「え。あ、あー、
釣ってみたいなーみたいな感じ...です。」

「あ、もうびっくりした!
めっちゃ釣ってるんかと思うやん!
ロクマルなんて俺でも2回ぐらいしかないねんで!?」




早速無知がバレそうになったけど
大興奮の彼は気付いていない。


そんな彼をさらに追い込む。




「紺野さんはロクマル釣ったこと
あるんですよね?」




前に龍達とのご飯会の時に
言ってたこと。




「あるで!もう最高やったわぁ。」

「それって最近ですか?」

「いや、もう2年ぐらい前かなぁ。」

「へぇ。どこで釣ったんですか?」

「んー、まぁその辺の湖やで。」




曇った。
少しだけ、


彼の顔が曇った。
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