幸福論
「綺麗.........」

「え?」

「その待ち受け......」

「あ、あーこれ?
綺麗やろぉ。湖で撮ってん。」




全てが繋がったと思った。


斗くんの涙もヒントも泣き顔も
全てが繋がった。


彼の待ち受けのそれも
きっと2人の大事なもの。





「綺麗な夕焼けですね。」





2人は終わってない。


彼が電源を入れた携帯の待ち受けは
彼女と同じ、綺麗な夕空だった。
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