幸福論
「紺野さんが何もする気が無いのなら
私は何も言いません。
でも、これだけは言わせてください。」

「..............」

「あの子は今でも待ってます。」

「え..............」

「きっとこれからも待ち続けます。
その気が無いならもう.........
その画像は消してください。」

「俺は.......」





結果なんてずっと前から決まってるやろ。


携帯を志乃さんに返し、しっかりと目を見た。





「俺は会いに行くって決めてる。
それも約束守れんかったあの日から決めてる。」





志乃さんの目には涙が滲んでた。


いつとかは決めてないし
こうして何ヶ月も経ってしまってるけど


彼女が待ってても待ってなくても
会いに行くって決めてた。
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