幸福論
「今日飯行けへん?」

「あー、いいけど......」





夜釣りにでもいこかと思ってたけど
急遽予定を変更して斗と楽屋を出た。


タクシーの中でも何も話さなくて
なんとなく空気が重い。


こんな感じになるのは
あのギクシャクしとった時以来やなぁ。


とりあえず適当に店に入って
向かい合った。







「久々やなぁ。
斗と二人で食事は。」

「..................」

「あ、斗なに飲む?」

「.................」

「とりあえず鶏モモ食うやろ?
それからー............」

「ええねん。
この際鶏モモとかどうでもよくて
俺、紺ちゃんに話あるって言ったやろ。」

「...........そんな怖い顔して。なに?」
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