幸福論
たまたま圭太と2人で仕事やった時。


久々にご飯に誘ってくれて
飲みに行くことになった。


最初は他愛もない話してたけど
だんだん酒も入って
真面目な話になっていった。





「圭太はさ、何も聞かんねんな。」

「ん、何を?」

「その、俺と紺ちゃんのなんかいざこざ?みたいな。」

「あーぁ。聞いたよ、紺ちゃんに。」

「へ!?まじか。」

「うん。
あ、でも俺から聞いたわけじゃないで?」

「紺ちゃんから言ってきたん?」

「そう。
紺ちゃんも相当悩んでたけど
ハルも重症のようやな。」

「重症っていうか.......」





紺ちゃんが誰かに弱音を吐いているのは
見たことがなかった。


ただ単に悩みがないだけかと思ってたけど
圭太によると珍しく泣いてたらしい。
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