幸福論
________________フーッと息を吐き空を見上げる。


さっきまで真上にいた月は
少し俺から離れたように感じる。


ポケットに入れた携帯が突然震え
取り出すと志乃さんからのメッセージ。


申し訳なさと計画がいろんな意味で終わったことを
報告するか悩んでいた時に文字が見えた。


”ごめん紺ちゃん。”



え、なんで謝るん。
咄嗟に画面を開き返信する。



”まこ来てないよね?”

”私のせいだ。ごめん。”




立て続けに送られてくるメッセージ。


まるで俺が1人で座っているのを
知ってるかのよう。



”まこ、紺ちゃんが計画したムービー見てない”






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