幸福論
そう聞かれた俺は深夜にも関わらず
長々と興奮を伝え、自分が買った洋服も
全部袋から出して見せびらかした。



早起きなのにも関わらず
突然始まった俺のファッションショーにも
付き合ってくれた紺ちゃん。






「おぉ〜ええやん!」






って言ってたけど、
半分テキトーやろ!と時々怒りながらも
時計を見ると既に深夜2時半になっていた。







「......今日泊まっていい.....?」

「え、もう2時半やん!!
あかんあかん!俺もう寝なあかんねん!
あ、でもハル車持ってないやんな?」

「そやで。だから泊まる。」

「えぇ〜〜絶対寝させてくれへんし嫌やぁ〜〜
あ、じゃあ明日ハルも釣り来る?」

「それはいい。釣りは行かへん。」

「なんっでやねん!」





ブツブツ文句を言ってた紺ちゃん。




「あ、そうや。
紺ちゃんにな、相談あるねん。」




そう言った俺は
寝室に向かおうとするのを無理やり引き止めた。



深夜テンションであるのと、
泊めて欲しいのと、
半分本気で相談に乗って欲しい気持ちだった。
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